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「ディスプレイに一生を捧げる女性」

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みなさんご無沙汰しております、深澤です。

今夜も「愛あるブランディングを語る店」PAL’S Barを開店させます。
お店には表立って活躍するカッコイイ業界人は集まらないのですが、日々、
夜を徹してお客様の為に活躍される汗と涙の似合う小売関係を私のお店に招
いて、一杯やりながらお仕事についてブ熱ーーーい、お話を伺い、ちょっと
だけ皆さんにその内容をお届けするという趣向のメールマガジンです。
では、時間ですので、そろそろ開店します。

GUEST NO.4 「ディスプレイに一生を捧げる女性」
バタンッ(ドアの開く音)

「いらっしゃいませ」(私、以下Fで)
「こんばんは、深澤さん」(ゲストIさん)

<ゲストのご紹介>
普通のOLをしていた20代から一念発起して、28歳の時にデコレーター
になることを決意。あれから十数年、現在は百貨店のウインドウからスーパ
ーの販促活動まで、ディスプレイの最前線で私の企画を形にするお手伝いを
していただいています。

I:「今年齢のこと言いませんでした?」
F:「大丈夫です。実年齢は分からないようにしていますから。何飲みます
  か?」
I:「じゃーですね・・・・レッドアイをお願いします。」
F:「了解しました。いつもこれ飲んでましたっけ? タバスコは入ります
  か?」
S:「タバスコは多めで・・・・・・・・・・最近、もう徹夜明けの打ち上
  げに体が耐えられなくなってきたこともあって、すこーし軽めのに変え
  ています。」

F:「そうですか・・・いつも、無理難題、思いっきり押し迫った発注して
  すいません。今日はおごりますからどうぞ、心ゆくまで飲んで帰ってく
  ださい。じゃあ、ちょっとIさんの仕事内容を詳しく聞いてもいいです
  か?」

I:「深澤君、自分で説明すればいいじゃないですか?全く・・・・
  エッとですね 百貨店さんに入っている企画会社とか あと深澤さんも
  含めてウインドウや店内提案の企画に沿って装飾物を作成したり、用材
  を作ったりしています。あと、依頼があれば深澤さんとこの虎の巻を借
  りて、VMDの研修とかクリニックをしています。」

F:「ホントいつもお世話になっています。最近の傾向というか、そんなの
  ありますか?」

I:「そうですね。仕事内容的には大きく変わったということはないのです
  が、デコレーターとかVMDになりたい人が増えましたね。うちにも弟
  子入り志願者結構来ますモン。肉体労働&安月給なんですけどね・・・」

F:「なるほどねぇ~ 嫌な仕事とかってあるんですか?」
S:「特に嫌な仕事はないですよ。嫌な現場はありますけどね・・・・・・」
F:「オッ!!どんな現場ですか?」

S:「深澤さんとこみたいに、企画者が自分で作れるくせに人に任せて、
  いざ、作製になると現場に来て後ろでヤイヤイ言って結局、プランが変
  わってくる現場です。」

F:「申し訳ございません。もう一杯いかがですか?」
I:「じゃー日本酒下さい。『男山』」
F:「ハイ 喜んで!!」

I:「私たちデコレーターは企画者の意図と現場での状況から、そこにある
  スペースを最大限、良い方向に向かうように最高の現場を作ろうと思っ
  ています。アートという感覚ではないのですが、エンターテイメントだ
  という意識はあります。見ることで喜んでもらうということも含めて
  お客様を中心とする、お買物の環境を彩る一部だと思っています。」

F:「なるほど」

I:「だから、出来るだけセンスという言葉は使いたくありませんね。キチ
  ッとした背景があるものを、言葉で伝わる方法で作っていくということ
  を心掛けています。デコレーターは飾りつけるのではなく、様々な色と
  モノを取り合わせてお客様の心地良い環境を作ることが仕事だと思って
  いますから。」

F:「流石ですね。これからもお願い致します」
I:「プランさえ早くいただけるのでしたら、いつでもですよ!!」

F:「じゃあ、最後に今後の目標お願いしてもよろしいですか」
I:「目標は特に無いのですが、一本一本の仕事を自分のペースでやってい
  きたいです。」

F:「やっぱり・・・・そういう答えが返ってくると思いました。Iさん、
  そろそろ閉店してもいいですか?」
I:「さっき好きなだけ飲んでいけって言ったじゃないですか?」

F:「スイマセン。閉店させてください。」
I:「じゃー他のゲストの方同様、飲みなおしますか?」
F:「お客様、申し訳ありません。」
I:「最悪だ・・・・・・」

今日はありがとうございました。

国内には本当に沢山のデコレーターさんがいらっしゃいますが、いつも仕事
の規模に関係なく一生懸命に取り組んでくださるIさんにお願いすることが
多くなってしまいます。

奇抜なことや、考えもつかなかったアイディアも勿論お持ちなのですが、何
より普通のこと『置く、たたむ、かける、着ける、切る、書く、塗る』とい
う基本の作業のレベルが高い。

ディスプレイを少し時間が経った段階で確認すると、上に挙げた七大基本作
業のレベルによって劣化速度が遅くなったり、耐久性が増したりして、いつ
までも鮮度高い見え方をしてくれます。

Iさんの仕事を見るたびに基本の大切さを実感させられる私であります。
出来れば酒癖がもう少々良いといいのですが・・・・・・・
ではでは、来月の今日まで・・・・・・またお会いしましょう。

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