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後輩ヴィジュアルマーチャンダイザー Mr.T

今日も小売の最前線でお仕事をされている方を迎えて、お客様に商品を購入
していただくことの楽しさや、難しさについて熱く語っていこうと思ってお
りますので、閉店まで是非お付き合いくださいね。


GUEST No.24
     『後輩ヴィジュアルマーチャンダイザー Mr.T』

バタンッ(ドアの開く音)
「いらっしゃいませ」(私、以下Fで)
「どうもこんばんは。」(以下T)
「いらっしゃいませ」

<ゲストの紹介>
T君は僕の会社時代の後輩です。現在フリーランスのヴィジュアルマーチャ
ンダイザーとして、活躍中です。今宵は久々に2人で独立のきっかけとなる
「コロンブスの卵」の話で盛り上がりました。

T君:深澤さん、久しぶりです。やっと呼んでくれましたね。
F :そう?この間、一緒に飲んだじゃない。
T君:そうでしたか?結構一ヶ月も、会っていないとかなり久々に感じま
   すよ。
F :そうかな~?まぁいいですよ。じゃー今日はご馳走しますが、何を
   飲みますか?
T君:じゃー、チンザノのロッソをロックで。
F :懐かしいね~。イソジン的な味の飲み物。お付き合いしますよ。

T君:すいません、遠慮なくご馳走になります。今日は色々話しますから
   ね。実は、僕以前からコレに呼んで頂いたら、話そうと思っていた
   ことがあったんですよ。
F :何の話?君が開催している怪しいファッションイベントの話?
T君:違いますよ、しかも怪しくないですよ。ちゃんとお客さんの動員も
   増えているんですから。話したいのは、以前話していた、「コロン
   ブスの卵」の話です。
F :あぁ話したね。コロンブスの卵。

※実は私が独立する以前に、色んな店舗を廻って調査している際に、前社
 でお世話になっていた上司に、「お金をかければ、良いお店も商品も誰
 にでも出来ますよ。

 だから、今人気のある店舗は、皆つまらない店舗に感じるし、人の力と
 いうよりは企業規模が店舗の品質そのもののように思えて仕方ないんで
 すよね…」というような話をしたところ、上司から「コロンブスの卵」
 を聞かされました。

 この「コロンブスの卵」の話を恥ずかしながら知らなかった私は、直後
 独立を決め現在に至るという事がありました。

 また、数年後その話をT君にしたところ、T君も直後に独立という「コ
 ロンブスの卵」の話によって2人ともこの業界での仕事の仕方が決まっ
 て行ったという繋がりが僕らにはあるのです。

 ~もし、知らない方のために、コロンブスの卵について~
 コロンブスが大陸を発見し帰国した際の式典で、「誰でも西へ行けば陸
 地にぶつかる。造作も無いことだ」などとコロンブスの成功を妬む人々
 に対し、コロンブスは「誰かこの卵を机に立ててみて下さい」と言い、
 誰も出来なかった後でコロンブスは軽く卵の先を割ってから机に立てた。
 「そんな方法なら誰でも出来る」と言う人々に対し、コロンブスは「人
 のした後では造作もないことだ」と返したというお話。

T君:僕、コロンブスの話って、よくTVなんかでも耳にするんですが、
   実際の内容を知らなかったんですよ。だからあの話をあのタイミン
   グで聞いた時に、なぜか自分が、たまらなく小さくて行動を起さな
   い人間に思えて仕方がなかったんです…。
F :俺も知らなかったよ、Iさんに(元上司)あの話を聞かされた瞬間
   なんか評論家みたいになっている自分に腹が立ったし、今後もずっ
   と現場の最前線で働く仕事がしたいと思って、この道に進んだ訳だ
   からね、でもね、実はまた最近この話を思い出すことがあったんだ
   よね。

T君:偶然ですね、僕もです。
F :そうなの?
   実は最近、自分も気づかないうちに、売れている店舗やブランドを
   見る際に、場所が良いからなぁ~とか、お金かけてるからなぁ~と
   か、そいうことを考えるのが一番嫌いなのに、そんなことを当たり
   前のように感じてしまっていた自分がいて、本来自分が何故、この
   道に進んだのか?そして、今の自分のコンセプトとなっている。
   「GIANT KILLING=番狂わせの大物喰い」を起す自力を失っているん
   じゃないかと。そんな自問自答を繰り返し、今一度、独立時の気持
   ちや頭に、そしてもっと自らに不足感や渇きを感じて生きていこう
   と思っていた所なんだよね。

T君:そうなんですか~?色々チャレンジしているじゃないですか?
F :そこは、まだまだだよ。これからもっともっと深くやっていこうと
   思っている。

T君:僕も同じです。VMDの仕事もそうですが、毎月行っているファッ
   ションイベントも定期化してきましたし、更にココから新たにディ
   スプレイや空間デザインのイベントを行おうと思っています。
F :そうなんだ、Tはアーティスト寄り出し、凄くいいと思うよ。

T君:ホントですか?
F :本当です。
   僕らは、絶対に誰かのせいにしたり、何かが不足したりすることで
   目指すモノやコトが出来ないとは、思ってはいられない仕事なんだ
   よね。勿論ドンキホーテのようになってもいけないと思うけど、出
   来ることから確実に見定め、更に上を目指す。この反復によってお
   客様を高みに導いていくお手伝いが出来れば最高だね。
   それが僕らの考えるプロフェッショナルだと思う。

T君:そうですね、何も行動を起さないうちから負けを認めたり、逆に人
   のやっている事の努力の証を軽く考えたりすることは、私達らしく
   ないですもんね。
   今日は久々に話が出来て本当に嬉しいです。ありがとうございます。
F :こちらこそ今日はありがとう。また遊びにきてね。
T君:ハイ。


T君とは、もう20年来の関係であり、今は最高の仕事仲間となっています。
2人とも、常に毎日に不足感を感じていますし、会えば必ずお互いを刺激し
あえる関係になっています。

仕事をしていると、回りが見えなくなったり、行動を起さずに人のコトを
引き合いにだして自らを正当化したり、自分の本来、欲している理想像と
は、かけ離れてしまっていくこともあるかと思いますが、T君と私、別の
角度から同じ理想像を求めていく。

友人が近くにいることで、お互いを鏡のように映しあって、お互いの道標
とさせてもらっています。また前に進んでいくパワーをいただけた夜でし
た。

皆さんには、過去の自分の理想像に近づけていますか?過去の私の理想像
に対して、今の私はまだまだ追いついていないようです。頑張りがいがあ
る目標です。ではでは。

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