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VMD用語について深澤流で語る ~MDPとVMDの違いについて~

今回はMDP(マーチャンダイジングプロモーション)(マーチャンダイジングプレゼンテーション)について語ってみます。

MDPとVMDは非常に良く似ていて同義語のように使われていますが、私の中ではハッキリ区別して考えています。
VMDもMDPも基本的には『見やすく、買いやすい、売場作り』の意味ですが、売場つくりの考え方として「ブランドやお店の持つ世界観(ワールド)を表現するためのMD演出」なのか、それとも「各ゾーンやコーナーの中でMDや商品を際立たせるための演出方法」なのかでVMDとMDPを区別しています。

勿論VMDは前者で、店やブランドの世界観を表現するために商品やMDを演習するものです。それに対してMDPはMDや商品を中心に売場の中で演出効果を出し、買い上げ率を高める手法です。

例えば 同じ品揃えでも、独自の世界観を優先させて売場つくりを行えばセレクトショップと呼ばれ、店自体に独自のブランディングの香りが漂います。一方、商品やMDを中心として売場作りを行った場合、専門店と呼ばれ、お客様にとっては、前者と全く同じ商品であっても、その商品が店の品揃えの一部として特別なものである、という認識は薄いでしょう。

なぜ特に区別して考えなければならないのかと言うと、私は一度、ある専門店の仕事の際、店内に貼られたメーカーPOPや販促物を全て撤去し、売り場独自の世界観を出す演出(VMD)に強くこだわってしまったために、一時的にお客様の買い上げ率を下げてしまったことがありました。

結果、この専門店では最終的に都心の売場ではPB商品を強め、売場の世界観を重視するSPA型のショップとしてVMDに取り組み、郊外店ではメーカー販促別を多用したMDP型の店作りを推し進めました。コレによって順調に売り上げは伸び、良い結果に結びついたのですが、この1件から、何処でも、何でも、誰でもVMDのノウハウを用いた売場作りが生かされるとは思えなくなり、VMDとMDPをしっかり区別するようになりました。

コンビニエンスストアや大型の量販店で既存の売場ベースにVMDに取り組もうとしても店舗環境やターゲットによっては無理がありますし、お客様自身もそれを求めているかどうか微妙なところです。逆にファッションを提供する売場でVPだけ無理矢理作り、あとはメーカー提供の販促物だけでお客様が納得し何かを感じ取れるかといえば、まず無理な話でしょう。

ディズニーランドのように全ての、モノ、コトがディズニーという世界観を表現する要素であるように、自店の売場でも全てに統一感を演出し、売場自体をブランディングする決意のある方はVMDを取り入れるべきだし、地方の遊園地のように、既存の器の中で個々のアトラクションの凄さ・怖さをもっとアピールし集客や買い上げ率に結び付けたい、こんな店運営の方法を望まれている方には絶対にMDPをお勧めします。

どちらが良い、悪いということではありませんから、ただ『見やすく、買いやすく・・・』の全てがVMDではありませんよっ!!

今、本当にVMDを売場運営に導入していきたいと考える方が増えていますから、「VMDとMDPの違い」是非ご参考になさってみて下さい。

深澤智浩

深澤 智浩

深澤企画コンサルティングオフィス代表

パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。