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伝説のVMDメルマガ『こんな時期だからこそ拡大路線を貫くサロンオーナー』

今日も小売の最前線でお仕事をされている方を迎えて、

お客様に商品を購入していただくことの楽しさや、難しさについて熱く語っていこうと思っておりますので、

閉店まで是非お付き合いくださいね。

GUEST No.19
『こんな時期だからこそ拡大路線を貫くサロンオーナー』

バタンッ(ドアの開く音)
「いらっしゃいませ」(私、以下Fで)
「お疲れ様。」(以下R)
「いらっしゃいませ」

<ゲストの紹介>
Rさんは10店舗のヘアサロンのオーナーであり、現役のヘアスタイリスト
でもいらっしゃいます。数年前、3号店の出店の際に、出店戦略と店舗VMD
についてご相談を頂き、それ以来、お付き合いをさせていただいております。

F:いらっしゃいませ、今日は色々とお話を聞かせていただく分、ご馳走し
ますので、ごゆっくりなさってくださいね。
R:はい↓
F:お飲み物は何にしましょうか?
R:では、何かスパークリングワインを頂けますか?
F:私もお付き合いします。

F:今で10店舗になった訳ですが、凄いですよね。出店開始から約2年で
当初の5倍の店舗数をお持ちになられたわけですが、現状は如何ですか?
R:スタッフに恵まれましたね、何と言っても人ありきですからね。
F:そうですよね。皆さん感じの良い方ばかりですもんね。

R:でも、それにしては、深澤君は、うちの店を利用したことがないよね。
それって何か、うちで切ると問題でもあるの?
F:いえいえ、全く問題などありません。ただ単純に僕がヘアサロンに行く
回数が少ないだけですし、ちょっと時間が空いた際に、家の近くでパパッ
と済ませてしまうことが殆どなんです。

R:VMDとか出店時に話しているコダワりは、自分には必要ないと・・・
そういうこと?。
F:それ以上、攻めないで下さい。話は変わりますが、どうしてこの時期に、
こんな短期間に沢山の店舗を出店成功できたと感じますか?
R:私の野生の勘と言いたい所だけど、深澤氏との取り組みの話を入れない
とマズイでしょ。
F:気を使っていただいて、スイマセン。

R:まずね、色々相談にはのってもらったけど、店舗の出店時にしっかりと、
コンセプトワークが出来るようになったことが大きいね。フラッグシッ
プなサロンなのか?プロフィット的な店舗なのか?それとも、テストセ
ンターなのか?大きくこの3つの考えに沿って、立地やターゲット、そ
してそれに伴い、サービスや施術時間、そして店内で取り扱う商品など
を、明確に出来たことは凄く良かったよ。

なんとなく良い場所があって、なんとなくカッコイイ店を作る、それも
大事だけど、さらに、明確に人に伝えられる理論的なものが出来たかな。

F:そうですね、10店舗店がありますが、それぞれ、オーナーの根底にあ
る軸は一緒かもしれませんが、店の顔や、雰囲気などは違いますもんね。

R:そうだね、まだまだ納得してない部分はあるけど、お客様それぞれに、
満足に値する感覚は違っていたりするからね。75点位かな、現状は。

F:そうですか、これからも店舗は増やしていくおつもりですか?

R:テストセンタータイプの小さなサロンで十分に、利益を出していけるよ
うなら考えてみるけど、まだ見えてこないなぁ。大箱のフラッグシップ
なんかは、実はまだ出店の余地はあるかと思うんだけど、今年次第です
ね。

F:やはり、業界は厳しい状況なんですか?
R:そうだね、店舗も多すぎる感はあるし、単価は下がっているし、いい話
は聞かないね、でも美しくなるということに対して、男女問わずに攻め
の心を失わないお客様が私達の店舗には多いので、悪いなんてことを言
ってる場合じゃないね。

F:心強いですね。最後にサロンにおけるサービスとVMDについてお聞か
せ下さい。

僕は某海外の化粧品メーカーからの店舗調査や、店舗展開のマニュアル
作成の仕事から、ヘアサロン等の施術系サービス店舗のVMDを考える
ようになり、その必要性を、非常に感じたのですが、実際に現場の方か
ら見て如何でしょうか?

R:やっぱりね、ディスプレイっていう意味合いで捉えている人が多いかも
知れないね。勿論ディスプレイは大事だと思うの。でも、それはそれと
して、もう一歩、お客様のニーズじゃなく、ウォンツでもなく、デマン
ドかな、これに応えようとすれば、必然的に、うちで販売している商品
を使ってもらった方が、私達の提供出来ることと、お客様の要求がマッ
チすると思うの。

これを、どのように納得していただいて、ご購入いただけるのかを、言
葉だけでなく、自然に目に入れていくという発想は、今までは無かった
ので非常に役に立っていますよ。売るお店は、1ヵ月100万円以上の
売上げがでる、ヘアケアの商品もあるので、これは見過ごせない事実で
すからね。

F:なるほど、凄い売上げですね。
R:そう、中途半端じゃなくて、スタッフ全員に徹底して、理解させてやら
なければ、もったいないでしょ。
F:素晴らしいですね。今後も是非、ご協力させていただきますので、よろ
しくお願いします。
R:こちらこそ、いつもありがと。そしてご馳走様でした。

今回ご来店いただいたRさんですが、2年間で8店舗の出店、これは施術サ
ービスを提供していく店舗の中では、非常に凄い数字だと思いますし、その
判断の早さにはいつも驚かされます。また、人を育てることにも熱心で、
VMDや物販の販売を目的とした接客サービスのクオリティーの向上にも、
力を注いでいらっしゃいます。

私自身も、物販ではなくサービス(時間とスキル)を提供していく店舗の
VMDは今後も力を入れていきたい部分ですから、Rさんからのご指摘や要
望は非常に、私自身の勉強にもなります。今回、Rさんからご指摘いただい
た、店舗を利用する件に関してですが、今後は必ずRさんの店舗を利用させ
ていただきますので、これまで利用しなかった点をお許し頂き、今後も是非
がんばっていきましょう!!!

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深澤智浩

深澤 智浩

株式会社深澤企画 代表取締役

パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。