売場作りの基礎 知覚価値とは

知覚リスクについて投稿させて頂きました。
知覚リスクとは?
顧客が商品を購入する際に、その検討段階において
商品に接触し、その後 商品を知り覚えることによって発生する検討事項であり、この検討事項自体は
購入によるメリットよりも、購入することによって発生するデメリットを大きくフォーカスするという考えである。
私達がVMDを行う上で、顧客と商品の繋がり方をデザインする際には
まさにこの知覚リスクを知覚価値に変換出来ているかどうか
ここが肝であり、大きな目的の一つと捉えています。
しかし、この考え方がベースにも無く、ただ付加価値・付加価値と声を大にして商品や売場を作り提案しても
顧客目線で見れば、そもそも価値を足す事も引く事さえも出来ない状態になっている、それの多さにげんなりする事もありなす。
先日開催させて頂いたセミナーでもこの辺りのお話をさせて頂いたのですが
リテールって もちろんVMDも接客もPOPも大事なんですが、
それ自体が顧客の感じるリスクを価値に変換させるということに基づいているのか?どうか?
そしてさらにこれをベースに、付加価値を認識させる目的をもった取り組みがマーケット・業態・地域別に出来ているか?どうか?
これが本質ですよね。
私は顧客との繋がり方をデザインするという目線が無ければ
そもそもリテールなんて、自動販売機とコンビニで十分なんだと思う事が多くなりました。
皆さんの売場 商品の知覚リスクを把握していますか?
またそのリスクを価値に変換出来ていますか?

深澤 智浩
株式会社深澤企画 代表取締役
パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。