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深澤流VMD用語 〜IP(アイテムプレゼンテーション)〜

皆さんこんにちは 深澤です。

これから数回にわたって

参考文献や解説書には書いていない

独自の現場的な解釈でVMDを語りますので是非お楽しみください。

今日はIP(アイテムプレゼンテーション)について語ってみますね。

IPとは?、基本的な商品の陳列手法の総称を指します。

簡単にお伝えすると、

商品の整理(お店内で商品が分類され、置く場所が明確な状態を作ること)

整頓(お客様の目的、買う動機に沿った置き方を作ること)なんです。

見やすく・選びやすく・買いやすい陳列状態を作ることを

アイテムプレゼンテーションと言うのです。

アパレル業界では主にIPを、商品を掛ける(ハンギング)と、

たたむ(フォールデット)の2つの手法によって売場作りを実施します。

ハンギングには正面向き陳列のフェイスアウト、

側面掛け陳列のスリーブアウトの基本的には2種類があり、

フォールデッドはたたむという大きな意味で定義がありますが

アイテムやデザインによって、その手法は複数あります。

フォールデットはこちらで詳しく解説しています。

IPの注意点

VMDにて売場を構成していくと、店の入り口からVP→PP→IPの順番となり

VMDという売場作りの概念が一般的に学ばれるようになればなるほど、

VMDの手法内において、IP(商品陳列)による入店率への影響度は軽く考えられる傾向にあるのですが、

IPは売場を構成する面積も一番大きく、お客様が目にする範囲も回数も多いため

実は、IPによる売場の見え方がお客様がお店を選ぶ理由として大きな影響を生み出すということを

お忘れにならないように気をつけてください。

IPの目的

IP(商品陳列)は商品の機能・サイズ・デザインなど

商品の特徴・選ぶ選択基準となる要素をお客様に最大限に最速で伝わる表現をすることです。

よって、ただ什器に陳列する、並べる技法や決まりごとだとは考えないで頂きたいと思います。

商品のたたみ幅を一センチ変えるだけでも商品の表情は変わりますし、

並べ方や見せ方を少し変えれば、什器内全体の見え方や表情も変わります。

IPは少しの工夫や変化で一つの商品だけでなく、一台の什器、そして売り場の表情を変えるのです。

IPのまとめ

売場全体から見れば一点の商品は一つの点のような存在に感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、

その点の集合がMDを表現し、美しい面となりお店全体の世界観を表現していきます。

そう考えると一つの点の乱れやボリューム感のバランスの悪さが

全ての命取りになる可能性も十分にあります。

大袈裟な表現かもしれませんが、

一点の商品に売場を美しく構成し表現できる可能性が沢山あるということです。

商品のデザイン・素材・サイズ・各商品との関連性を表現していくIPの技術は

人間の体で言うとDNAのような存在です。

体の全ての情報の最小の単位でありながら,そこから全てが読み取れる。

まさにお店とIPの関係は体とそれを構成するDNAとの関係のようです。

皆さんもこれを機会に、店内に陳列されている商品が個々の特性に最も適した表現方法

アイテムプレゼンテーションを見直して見てはいかがでしょうか?

すぐに新たな表現方法や可能性に気づけるはずです。

そこで深澤流IPの解釈は

「IPはお店表現におけるDNAだ」となります。

ぜひ 参考にしてください。

最後までありがとうございます。

その他VMDの各スペースに関する内容はこちらから

VMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)

VP(ビジュアルプレゼンテーション)

PP(ポイントオブセールスプレゼンテーション)

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カジュアルブランド商品IP施工事例Exif_JPEG_PICTURE
深澤智浩

深澤 智浩

株式会社深澤企画 代表取締役

パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。