価格意識していますか?VMDの本質に迫ります!

ここ数日間 毎日ブログを更新しています。
GW中はお客様の会社も本社がお休みしておりますので
私も実に久々にゆっくりと朝から投稿できるわけです。今朝のBGMはkraftwerk聞いています。
昨日の深酒が効いているのか コーヒー片手にフラフラ&マッタ~リとしている状態ですね。
(kraftwerkのウェブサイトはなんともカッコいいですよ)
今日はこんな状態で印象価格について語ってみます。
私達は必ずモノを購入するとき、値札をチラッと覗く前に、
商品をパッと発見した第一印象の段階で値段をイメージします。
この第一印象から感じた商品の想像的な価格を印象価格といいます。
お客様はこの印象価格を基に実際の値段と比べて
「高い!」「安い!」と評価を下した結果、商品を購入するわけです。
勿論印象価格より実際の価格が低ければ購入する可能性は高くなりますね。
私は食料品、特にスーパーマーケットの売場をお手伝いさせて頂く度に、
一般家庭の主婦が感じる印象価格のシビアさに驚きます。
ただこのシビアさに触れることは非常に重要ですし、
逆に、こういったシビアなお客様が「どんなポイントで印象価格を吊り上げるのか」、
これを知ること、感じ取ることは、私にとって最も重要な市場調査なんです。
色んな売場を見るよりそこで買物をするお客様の印象価格帯を知ることがなにより大切!!
売場の作り手として自分を基準とした印象価格ではなく、
広く多くのお客様が感じるリアルな印象価格を把握しなければなりません。
勿論お客様タイプ別、クラス別にもです。
さらに、これらのお客様の印象価格を上昇させるポイント、ツボを心得ることは、
私達の最大の武器にもなるのです。
ファッションやアパレルの企画関係者にも、「この素材・縫製でこの価格なら安いでしょう!!」とか、
「これで5800円なら買いでしょッ!!で、どう?どう思う??」と、
意見を問われることが多いのですが・・・・・・・・この瞬間が凄い重要!!
彼ら企画担当者がこだわる部分をどう見せるか?
さらに実際売場に訪れるお客様が感じる印象価格と商品の価格との間に差があるのか?ないのか?
またどのような視点から魅せることで、お客様の印象価格を上回れるのか?
これを私達VM(ビジュアルマーチャンダイザー)担当者が独断で判断するのではなく
社内全体を巻き込んで対応するんです。
広くお客様が感じる印象価格を社内全体に広めることで、
商品に持つ「こだわりやうんちく」がイメージとしてお客様に伝わるものなのかどうか、
価値があるものなのか?どうか?
この議論の重要性を社内全体で共有できるはずです。
売場と本社の間に商品の印象価格差が生まれてはならないのです。
印象価格とは、企業とお客様の価値観を第一印象で示すものであり、
そこに悪い方向に開きが生じれば、お客様の価値観と企業の価値観が違ってくるという最悪の事態に繋がります。
VMD担当の皆さん お客様の印象価格意識をしていますか?社内の印象価格を意識していますか?
ここを繋ぐ役割を意識してみては如何でしょうか?
最後までありがとうございます。
VMDに関する内容をお調べになりた方はこちらから
→MDPとVMDのちがいについても確認してみてください。
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深澤 智浩
株式会社深澤企画 代表取締役
パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。